センター大学 国際文化学科4年 和田茉樹 <最終号 2022年5~6月>

 日本に帰ってきて少し経ちました。留学全体について、プログラムを終了した時に感じたこと、帰国後に感じたことについて書こうと思います。

留学のメリット

 主に二つあると感じています。一つ目は、周りの環境に流されず、自分のペースで物事を考えられるようになりました。周りが遊んでいるから自分も遊ぶ、周りが言っているから同じことを言う、というのが日本では多かったと思いますが、アメリカでは一人一人自分の意見を率直に言う場面をたくさん見ました。例えば、今日自分は課題がしたいから今日は遊ばない、周りはAに賛成だけど自分はAが嫌い、など全員が同じ意見を持つことがまれだったと思います。最初の方は流されてばかりでしたが、少し経つと自分の意見を隠さず話す方が、会話が弾むので隠さず自分の意見を言う方が楽しいと感じるようになりました。その環境のおかげで、周りの付き合いより自分の意見を大事にすることが出来るようになったと思います。

留学で一番楽しかったこと

 休日に友人と遊ぶことが一番楽しみでした。授業が難しく、課題も多くて平日は授業に時間を割いていたので、休日には友人と買い物に行ったり、レキシントンに遊びに行ったりしました。ゲームをしたり、お酒を飲んだりすることも多かったです。授業とは違いだらだら話したりすることが多かったですが、自分の英語力が上がっていっていることを確認できました。日本食レストランに連れて行ってもらうことが多く、おいしいものを食べてストレス発散することにもつながったので非常に良かったと思います。日々タスクが多くて追われていたので、何もしないで良い休日は本当にリラックスするようにしました。友人が増えるにつれて、話す話題が広がっていったのも非常に良かったと思います。

留学で一番つらかったこと

 授業が一番大変でした。宗教や音楽など専門的な分野の授業を取っていたので、専門用語の理解から始まりました。見落としても授業まで気づかなかったこともあり、どの授業も最初は分からないことがほとんどでした。少しずつ慣れたらわかるようになると、今度は課題が増えてきて大変でした。最初の方ではリーディングが中心に出ますが、授業によってはペーパーや小さいクエッションが出るようになり、より時間をかける必要が出てきます。期末の方はテストやペーパーに追われ、前期の授業は余裕がありませんでした。授業中に急に充てられることもあり、ついていくのが大変でした。先生のオフィスアワーに通い分からないところを解決したり、友人に聞いたりしました。無事にすべての単位を取ることができ、英語力以外にも大変なことやストレスを自分なりに乗り越えられたと思います。

留学して学んだこと

 人によって意見は様々で、価値観が違うということを体験しました。原爆のことを馬鹿にされた事もありましたし、また、アジアンフィーバーという単語を初めて知りました。
 さらにセンター大学がトランプ大統領を支援している人が多い州にあったということもあり、日本人であることに不安を覚えたりしましたが、大学生活を通して、価値観が違っても、話をして友人になれることがたくさんあることが分かりました。たくさんの人種が生活する中で、意見を言う事の大切さを知りました。

留学して変わったこと

 日本のいいところ、悪いところが見えるようになりました。日本に帰ってきて日本食を食べたとき、日本に生まれて良かったと感じました。礼儀を大切にするところも、相手の気持ちを考えるのは日本人の良いところだと感じます。一方で、相手を大事にするあまり自分の意見を言えないことは良くないところだと感じます。
 元々自分のやりたいことを最優先に考える性格だったので、それをしっかり主張できるアメリカの方が性格に合っていると感じました。お互いの良いところを取っていけるようになれたらと思います。

 留学に対してのイメージは、実は学期が始まるまでありませんでした。ただ、自分の中で決めたことに対して取り組むことで、たくさんのことが身についたと感じます。普通に生活するだけでもたくさんのことを学び、視野を広げることが出来ました。